もはや半年も前の話となるが、恥ずかしながら私は観葉植物を育て始めた。
観葉植物を育て始めた理由
以前より、我が家にある物を挙げていけば、ドライフラワーであったり石膏製の頭蓋骨であったりと、見渡せば死を象徴するものばかり。
制作する作品もスカルリングであったりミイラであったりと、何かと死に属するモチーフが多い始末。
これを憂いて、何か生きた物と触れ合った方が健康上良いのではないかと考え始めたのが、私が観葉植物を育て始めたきっかけである。
動物ではなく植物を選んだ理由としては、後者は、水、日光、空気、ミネラルだけで生存可能であるが故に、世話が楽だからである。
転じて、この仙人的な生き姿はブリザリアンのそれであり、正に私が私自身に対して思い描く最終形態。
そんな彼らに対してならば、世話をするのではなく世話をさせていただくのだという敬意を払った接し方が出来ると確信したからだ。
そもそも、現在賃貸契約しているマンションにおいて動物の飼育は禁止されている。
また、ベジタリアンである私が彼ら肉食獣を飼育することにも、些か(いささか)矛盾を感じるからだ。
別に彼らが自ら狩りをして獲物を調達するのであれば、そこには彼らの意思決定が伴うので私の思想テリトリーにおいて治外法権が適用されるわけだが、私自身が彼らの餌、すなわちチキンやビーフなどの家畜性蛋白質を主成分とするペットフードを調達するという現実的な想定において、その時私は踏み絵を強いられる隠れキリシタンにでもなったかのような気分を味わうのだ。
しかしながら、元来私は動物を愛する人種。
将来的に動物を飼うとなれば、脳内のマイルールをいとも容易く書き換え、般若心経を唱え始めるだろう。
まあ、ウサギでも飼うなら治安は維持されるが。
サンセベリア・ローレンティー | Sansevieria Laurentii
さて、結果として、我が根城に根を下ろしたのは「サンセベリア・ローレンティー」。
2021年8月が終わりに近づく頃の話だ。
色々と情報を収集し、唯一デザイン性に惹かれた植物がこのサンセベリアだった。
まるでデーモン閣下の召された王冠かの如き刺々しいシルエットは、正に悪魔向けの観葉植物であると言えよう。
検索画像から想像していたよりも実物の葉は厚く硬く、多肉感旺盛である。
シルエットは、想像通りデーモナイズドされている。
多くの一般大衆には「サンスベリア」として知れ渡っているようであるが、ローマ字表記が「Sansevieria」であることから、「サンセベリア」と表記及び発音するのが妥当なのではなかろうか。
「サンスベリア」だと、まるでアボカド(Avocado)をアボガドなどと呼んでいるようで心許ない(こころもとない)。
サンセベリアの育て方
彼らの世話は驚くほど簡単だ。
基本は、4月から10月の間は1〜2週間に一度の水やりが必要で、11月から3月の休眠期間に関してはほぼ水やりの必要がないのである。
その間は定期的に葉を軽く水拭きする程度で良かろう。
実際に、2021年11月の中旬から2022年2月現在までは水やりを一切していないが、週に一度の水拭きのみで葉の表面は水々しさを保っているので、本当に問題はないと思われる。
尚、晴れている日には、毎日午前中に遮光レースカーテン越しの日光を与えている。
暗闇属性の私のサンセベリアを思う気持ちが、カーテンを開けるという異文化を定着させたのである。
下の画像は2月現在の越冬期間の様子。
8月頃の画像と比較すると、中央の葉の成長が顕著なのがお分かりいただけるだろう。
尚、11月中旬に水やりを中断して以降は成長も休止中のご様子だ。
肥料(ミネラル)については、成長期である5月から10月辺りに置き肥をしておけば良いと結論した。
土についても色々と検索したのだが、結果として、今回注文したサンセベリアは土に植え付けられた状態で、尚且つその上層に化粧石も敷いてあったので、始めから根付いていた土を当面そのまま使用することとした。
ちなみに、鉢に貼ってあるラベルは自作したもの。
Photoshop Elements 2019でデザインし、A-oneのゴールドラベルシールにプリントアウトしている。
そのようなことで、今後は長期的にこのサンセベリアについて観察を継続すると共に、たまに成長についての記事を投稿することもあるかと思う。
報告は以上。
以下はブログランキング。
賛助のクリックに感謝いたします。
著/臣咲貴王