王の鼻舌 #番外編2 「Pepe ORGANIC ~確定申告に手巻き煙草と紅茶を添えて~」

手巻きタバコ

2025年3月、本年初の投稿となる。

そして、久しぶりに喫煙の話。

 

葉巻なんぞを吹かしている場合ではない

2024年度分の確定申告を難なく終え、さてシガーでも吹かして一息入れようかと言いたいところであるが、私はここ数年葉巻を吸っていない。

いや、吸えていないのだ。

 

なぜなら、COVID-19のパンデミック辺りから有名どころのプレミアムシガー達は供給が薄れに薄れ、在庫が深掘られた結果、価格は異次元に高騰。

そこから数年経った今尚その影響から立ち直れていないからである

それはもう購買意欲の失せる価格帯で…、結果何年も吹かしていないのだ。

 

そもそもの話、葉巻はやはり私にとって一本一本が高価であるし、資本主義社会において未だ目ぼしい資産形成を遂げていないこと、円安進行による物価高騰の常態化、貴金属相場の中長期的な高騰による作品制作資金に対する危惧諸々だ、根幹は。

このように、大口を開けたポセイドンに頸動脈を喰いつかれているような現状の私がシガーなどという大層なものを吹かしている場合ではないということは、火を見るよりも明らかなのである。

 

代替品に手巻き煙草という選択

だが私は火をつけたい。

世界にすら火をつけられない私に許される火を。

 

代替として、最初にパイプ煙草を試していたのだが、どうもしっくり来なかった。

喫煙中に必要な道具が多く煩わしいことであったり、喫煙後のメンテナンス時間が虚しいことなど、どこか性に合わないのだ。

そして、辿り着いたのが手巻きタバコだ。

最初に巻いてあとは吸うだけ。

面倒なことを予め(あらかじめ)済ませたいという己の性分に実にマッチする。

そして何より廉価(れんか)であり、一本当たり10円台のコストで愉しめる魅力がある。

手巻きタバコ

 

手巻きタバコは、市販の紙巻き煙草という約200種類の化学添加物漬けの粗悪品とは一線を画す本物の文化たり得ると私は考えている。

手巻きタバコのメリットは、巻き紙、フィルター、タバコ葉(シャグ)を自分で選択できることにある。

選択次第で、無添加、無農薬、未着香、無漂白といった具合にナチュラルなタバコ葉本来の味わいを愉しむことができるのだ。

これは、ベジタリアンであり、添加物漬けの現代食品事情に反旗を掲げる私の強い思想に非常にマッチしている。

 

Pepe ORGANIC | ぺぺ・オーガニック

色々と試喫した結果、現在落ち着いている銘柄は「Pepe ORGANIC」。

手巻きタバコ Pepe ORGANIC

 

こちらは、無農薬で栽培されたバージニア葉100パーセントの無添加シャグ

香料や添加物はゼロの純粋なタバコ葉だ。

着火前の葉はまるで茶葉のような香りで、ひとたび火を灯せば優しい喫味とバージニア葉本来の穢れを知らぬ純朴な甘さを感じることができる。

葉巻の紫煙とは全く違った味わいであるが、違った良さがタバコにおけるバージニア葉にはある。

 

 

尚、こちらの無添加オーガニックシャグには喫煙前の加湿が不可欠である。

全てのタバコ葉に言えることだが、煙草は加湿することにより辛みが緩和され甘さが際立つのだ。

私の場合は、ダイソーで購入したホーロー製の密閉容器に葉を入れ、その上にサランラップを敷き、そこに精製水を染み込ませたコットンを置いて加湿している。

2日程度加湿すると程良い喫味になるので、その後はbovedaのヒュミディパックを入れて保湿管理をしている。

葉巻時代の名残で69パーセントを使用しているが、推奨は72パーセント。

手巻きタバコ 加湿方法

 

 

 

ペーパーとフィルター

巻き紙(ペーパー)は、燃焼剤が混入されておらずシャグの香りを邪魔しない「OCB ULTIMATE」という極薄のペーパー(1枚あたり2.8円)を選択、フィルターは、「MASCOTTE」の無漂白スリムペーパーフィルター(1個あたり2.3円)を常用している。

手巻きタバコ

 

 

 

あくまで口腔喫煙

ちなみに、肺喫煙はせず口腔喫煙で香りを愉しむのが私の吸い方だ。

煙草の害悪については、信頼できる根拠は無きまでも周知の通りであるだろうが、このように可能な限りリスクを下げた上で、社会情勢に対するストレスと精神バランスの均衡を保つ方法において手巻きタバコは葉巻の代替となり得ることを実感している。

私にとっての喫煙とは、誰も居ない場所で独り英気を養うための、あるいは毒をもって毒を制すための必要不可欠な嗜みなのだ。

 

紅茶とバージニア葉のマリアージュ

バージニア葉は紅茶との相性が良い。

紅茶党の私は、手巻き煙草を吹かすときはだいたい紅茶を添える。

以前の紅茶レシピをバージニア葉に合うよう改変した以下のレシピが近年の固定仕様となっている。

  • 無農薬紅茶葉
  • メープルシロップ適量
  • オーガニックはちみつ適量
  • ジンジャーパウダー少々
  • セイロンシナモンパウダー少々
  • クローブホール2粒(香り付け)

ということで、以上が最近の喫煙事情。

新作を制作中

現在、2025年中に発表予定の新作スカルリングのワックス原型を制作している。

今回の作品は、「カバラスカルリングシリーズ」として、既に販売終了となったものを含めこれまで制作してきたスカルリングのシリーズラストとなる作品。

販売中のものでは、「BINAH」「CHOKHMAH」に続くスカルリングとなる。

故に相当の念が込もった怪作とするつもりなので、その大いなる刺激をお待ちいただけると幸い。

 

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著/臣咲貴王

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