最近手に入れたミニバラのドライフラワーの紹介。
美しく濃厚なワインレッドの花弁とそれをを包まんとする萌黄色の葉の生命力が好条件で保存されており、私の中では評価が高い。
花のミイラとでも形容しようか、数日で枯れてしまうであろう短命なる切り花の運命をドライフラワーという形で永きに渡って保存する方法は、自然界の循環にメスを入れる人類のエゴイズムによってのみ正当化される手段であるだろう。
xCROWxNILxTAILxCOCKxの商品撮影時において、被写体にドライフラワーを添える演出は私の中で常套手段となっている。
当ブランドのゴールド、シルバーアクセサリーは頭蓋骨などの死を象徴するモチーフのアイテムが多く、乾燥させた花の醸す寂寞たる雰囲気との相性は絶妙なのである。
特に、生前の優美に咲き誇る印象が強い薔薇はドライ後の黙然とした姿との対比を顕著に感じられるため、一種の死生観を表現する上で切り離すことのできない運命共同体であると言っても過言ではないだろう。
下の画像は今回入手したドライフラワーのものではないが、当ブランドの定番商品である神秘的スカルリング「IESOD」に赤いミニバラのドライフラワーを添えた写真。
当ブランドは、インターネット販売を主軸に置いた運営をしているので、商品写真の準備は絶対的に必要とされる業務の一環である。
ネットショップ運営における商品撮影の基本は、無背景のホワイトバック写真の方が商品のみの正当な印象を伝えるために有効であるという考え方もある。
しかし、当ブランドでは商品の世界観を最大限に引き出した写真を提供したいという考えの方が優勢であるため、現状ではこのようなドライフラワーなどの小物を使った演出で、xCROWxNILxTAILxCOCKxのブランドイメージをどのようにより深く伝えるかということを追求していきたいと考えている。
今回のドライフラワーもいずれ来るべき商品撮影の際に静かに添えたいと思っているので、いずれ。
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著/臣咲貴王