デザインフェスタvol.58にて特別先行発表された新作スカルリング「CHOKHMAH(コクマー)」。
昨日、11月25日(Sat.)に公式オンラインショップにてめでたく販売開始となった。
よって、今回はこのスカルリングCHOKHMAHについて、未公開画像と共に少々深く掘り下げこうではないか。
本作は、カバラスカルリングコレクションとして展開し続けているシリーズの第9作目となるスカルリングである。
ちなみに、第1作から第7作までのスカルリングはオンライン上では既に販売終了となっており、全てのコレクションを手に入れる機会は現在皆無となっているため、一つでも所有しておられる方は強運と言える。
尚、最終在庫の現品が数種存在しており、イベントなどへの出展機会に入手できる可能性もある。
そして、最後の10作目はまだこの世には吐き出されておらず、デザインすら未定となっている。
カバラのシンボルとしての「生命の樹」において、第2セフィラに位置するコクマーは「知恵」を意味しており、男性原理の象徴として「至高の父」とも称される。
そのことから、造形においても男性的で動的なインスピレーションが直接的に込められており、女性原理に分類されるスカルリング「BINAH(ビナー)」と対比するとその無骨さが際立つのではなかろうか。
大きく口を開けた頭蓋骨、その口の中に指を通して装着するという大胆なデザインとなっており、そのダイナミズムを飾り立てる繊細な装飾が存在することによって、男性性の裏側にあるナイーブな性質を表現している。
頭蓋骨の額には山羊の目をモチーフとした第三の目、すなわちサードアイが埋め込まれており、その眼球部位には18金を使用。
山羊は異教の神とされる悪魔バフォメットの象徴でもあり、そこには当ブランドxCROWxNILxTAILxCOCKxの悪魔的な世界観が反映されている。
総重量は118.4グラム(リングサイズによって多少変動あり)。
使用地金はSilver925/118グラム、K18/0.4グラムとなっている。
マスター原型のWAX重量ですら13.2グラムあったのだから、その空洞に貴金属を流し込めば100グラムをゆうに超える販売商品となるのは当然と言えよう。
以下はワックス原型制作時の画像。
ゴム型の大きさも半端ではない。
xCROWxNILxTAILxCOCKx公式ウェブサイトでは、更に詳細な作品解説が読めるので是非。
ではこの辺りで紹介を終えておこう。
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著/臣咲貴王