新作スカルリング「BINAH(ビナー)」が販売開始となった。
この記事では、本作に込められたコンセプトを公式サイト未公開画像と共に綴っていく。
古代ユダヤの叡知とされるカバラ思想における「セフィロト(生命の樹)」の概念を、スカルリングに落とし込んで表現していくことを目的としたカバラスカルリングシリーズ。
xCROWxNILxTAILxCOCKxでは、これまでに7つのカバラスカルリングを発表しており、シリーズを完結させるにはあと3つのスカルリングを創造する必要がある。
よって、xCROWxNILxTAILxCOCKx for DEVILの領域において、残された3つのセフィラである「KETHER(ケテル)」、「CHOKMAH(コクマー)」、「BINAH(ビナー)」の、「至高世界」と呼ばれる三角形が構成される部分にスポットを当て、残り3つのスカルリングの創造を行なっていく構想である。
そして、そのスリーカウントの先陣として、先日開催された髑髏展にて先行発表されたスカルリング「BINAH」が、今回満を持して販売開始となった。
全表面に燻しを施した硫化銀髑髏に、xCROWxNILxTAILxCOCKxの「CROW」を象徴するカラスの嘴(くちばし)を模った18金の鼻骨が添えられたスカルリング。
過去作品に満足することなく造形の退廃美にこだわることで、より憂いを帯びた表情の頭蓋骨を実現した「BINAH」は、for DEVILラインの顔となるに相応しいクオリティを漂わせているはずだ。
カバラにおける「ビナー」のセフィラは「理解」を意味しており、本作ではそれを、物理次元の外にある高次元的な感覚の理解として捉えている。
その意図を示すのが、頭蓋骨の額に彫り込まれた八条のクラックである。
「サードアイチャクラ」と呼ばれる眉間の位置に入れられたこのひび割れは、第三の目の存在を仄めかしており、覚醒に至ることで目覚める新たな感覚を認識することをきっかけとして、人類の可能性と本質を理解するというコンセプトが込められているのだ。
要するに、この現実としての世界を包み込むように存在する目に見えない世界に視点を置いた作品であるということ。
そして、このクラックは、当ブランドのアイコンである太陽車輪のコンセプトにもリンクするものでもあり、また八条という数字は、「xCROWxNILxTAILxCOCKx」の先頭と最後尾の「x」をクロスさせたウロボロスの観念を含むものでもある。
ちなみに、このスカルリングのリアリティは、リングの内側にも頭蓋骨の断面を忠実に再現することによって完璧に昇華されている。
その点においても、当ブランドの造形追求における新たな領域が確立されているといえるだろう。
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著/臣咲貴王