2020年4月4日(Sat.)。
以前の記事で予告したように、この度xCROWxNILxTAILxCOCKx「for DEVIL」として機能していた製品ライン、つまり、硫化銀とゴールドの融合をコンセプトとした現行の作品制作様式を、当ブランドxCROWxNILxTAILxCOCKxの唯一でありメインのラインとして展開していくこととなった。
旧商品の販売ストップについて
それに伴い、同じくお知らせした通り、2015年以前に発表された作品の公式オンラインショップ上での販売を既に終了させていただきました。
この動きは、当ブランドが掲げる無二の金字塔的コンセプトをより強固な実態へと昇華させるために必要な取捨選択の結果である。
ただ、旧作取り扱い店舗のTRESOR(愛知県)とは契約継続中につき、現時点で納品済みの在庫商品のみではあるが、TRESOR実店舗にて引き続きご購入いただくことが可能となります。
価格変更について(時期未定)
そして、今後のxCROWxNILxTAILxCOCKxのラインナップとして機能していく2016年以降の制作作品について、価格が定価から「時価システム」へ変更となる予定である。
この動きに関してはまだ施行時期未定の事項であり、時期が決定次第、当ブログにて通知させていただく。
この時価システムについては、金銀価格の中長期的な値動きが及ぼす収益への影響を考慮したものである。
時価といっても、価格の見えない一般的な時価のイメージとは違い、公式オンラインショップ上で販売する製品及び作品には明確な販売価格を表記するのでご心配なく。
以下に詳しくご説明させていただく。
当ブランドでは今後、作品制作に必要量の貴金属マテリアルを予め確保しておき、その地金(じがね)仕入れ時点での金銀相場を元に商品価格を設定することといたします。
そして、その販売価格で制作した商品在庫がソールドアウトした場合、また新たに地金を仕入れ、その仕入れ時点での金銀価格を元に販売価格を新たに設定し、再販売するという形式にさせていただこうと考えております。
よって、オンラインショップ上での作品販売価格は予告なく変動する形となる。
これは、当ブランドの価値を安定的なものへと近づけるために必要な決断であるが故、どうかご了承願います。
さて、個人でシルバーアクセサリー及びジュエリーブランドを立ち上げてからというもの、今や14年活動を続けているわけだが、あの頃抽象的に思い描いていた孤高のブランディングの具現化について、ようやく達成されつつあるのではなかろうか。
2006年、個人事業として×黒×鬼×帝×國×(クロオニテイコク)を立ち上げ。
2011年、×黒×鬼×帝×國×の空耳英語を元にブランド名をxCROWxNILxTAILxCOCKx(クロウニルテイルコック)に改名。
2016年、作品制作のコンセプトにおいて、輝くべきシルバーは黒く腐敗し、救世主たるゴールドに導かれて手を組み、唯一無二の盤石なブランディングを確立。
既存のジュエリー業界、文化に吐瀉物(としゃぶつ)を吐きつけるようなこの反骨の思想は、活動初期の意図せぬシンクロニシティや私個人の地上社会に対する疑問符の集大成によって生み出されたイデオロギーそのものなのである。
苦節15年目にして思考の現実化を完了し、ブランドはようやく黎明期(れいめいき)に突入したのだ。
ちなみに、販売終了前にいただいたラストのご注文はこれら3点だった。
「涅槃の蓋」2点と、「MALCHUT(マルクト)・CHESED(ケセド)共通ワックスサンプル」1点。
感謝と共に記念に添えて。
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著/臣咲貴王