地金分析 ~616グラムの銀塊を貴金属リサイクルに出した結果~

前回記事の完結編。

 

不要なシルバー925を掻き集めて貴金属リサイクル(分析)に出した結果が遂に帰還した。

持ち込みから上がりまでの期間は実に3週間ほどであった。

行く宛のなかった烏合の衆(うごうのしゅう)が純銀(Silver999)の笹吹き536.6グラムとなり、堂々の凱旋(がいせん)である。

私の皮算用では570グラム弱の予定であったのだが、精錬過程における減りが数パーセントあった模様。

地金分析 貴金属リサイクル Silver925 純銀

 

尚、今回の分析にかかった代金は9,900円であった。

受け取り方法を純銀笹吹きでの地金受け取りにしたため、加工費は無しでコモキンのキャンペーン価格適用の基本料金のみでミッションが完遂(かんすい)された。

吝嗇家(りんしょくか)の私としては、実に有意義な取引ができて満足している。

地金分析 貴金属リサイクル Silver925 純銀

 

この感慨深き536.6グラムのピュアシルバーは当面のささやかな活動資銀だ。

これらを新作制作の足しにすることで、現在の慢性的な逼迫(ひっぱく)感否めぬブランド運営に多少の余裕が生まれればと願うばかりであるが、重量物の多い当ブランドにとっては536.6グラムなど前菜代わりにしかならないだろう。

地金分析 貴金属リサイクル Silver925 純銀

 

今回の分析機会は、ブランドにとっても私自身にとっても価値ある過去の清算になったと感じる。

これを機に何かが変わるだろう。

そして、変わった何かがまた何かを変えるだろう。

そうやってオセロの様に、いずれは我が世界の盤上を黒く塗り潰すのだ。

xCROWxNILxTAILxCOCKxの名において。

 

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著/臣咲貴王



銀価格高騰 〜過去作品のマスター原型を貴金属リサイクルに出す決断〜

2023年夏。

8月末期の底知れぬノスタルジアが精神を支配する今日この頃。

 

このブログでは何度も言っているが、ここ数年の金銀価格高騰の煽りを受け、手元資金に不安の大きい当ブランドの新作制作のペースは著しく低下している。

銀価格に関しては、ちょうど5年前は1グラム当たり55円前後であったものが、本日は店頭小売価格で128円という有り様。

そこへ来て、今年発表予定の新作の総重量が100グラムを超える化け物に決定するという確定事実がのしかかっているのである。

 

そんな奈落に朗報が。

彫金材料のパイオニア「コモキン」では8月31日(Thu.)まで貴金属リサイクルのキャンペーンを行なっており、本来であれば基本料金16,500円プラス1グラム当たり11円の精製費で施工される地金の分析を、9,900円プラス1グラム当たり8.8円のキャンペーン価格で行えるというのだ。

つまり、不要な地金を溶かして新たに純銀を抽出することによって、作品の鋳造原価の足しにできるということ。

よって、この好機を利用して、我が住処に眠る幾百グラムのシルバー925スクラップを掻き集める運びとなった。

 

結果、総重量616グラムのシルバー925が手元に集結。

地金分析 貴金属リサイクル

 

既に販売終了となっている過去作品のマスター原型と貯めていた地金クズの仲間達。

宇宙一のスカルリングとして販売していた「GEBURAH」のマスター原型(約250グラム)もあり、これも溶かしてやろうと決断。

 

これらを貴金属リサイクルに出したとして、およそ570グラム弱の純銀が抽出されることになる。

現在レートに換算して充分に元がとれる重量だ。

ということで、本日彼らを送り出した次第。

一ヶ月ほどかかるようなので、結果はまた改めて報告できればと。

以上。

 

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著/臣咲貴王



黒豹(ブラックパンサー)リング「ibero」販売開始

xCROWxNILxTAILxCOCKxの約4年半振りの新作となるリング「ibero(イベロ)」の販売を公式オンラインショップにて開始いたしました。

 

以下、公式ウェブサイト内紹介ページ未公開の画像に加え、書ききれなかったコンセプトと共に本作の解説をしておこうと思う。

 

クロヒョウリング「ibero」概要

黒豹(クロヒョウ)をモチーフとしたリングibero。

シルバー925の表面全体に燻し(いぶし)処理を施した黒い外観と18金製の眼球、そして、同じく18金によって制作された4本の牙がアクセントとなる作品に仕上がっている。

クロヒョウリング ibero xCROWxNILxTAILxCOCKx ブラックパンサー 黒豹

 

iberoのコンセプト

作品名「ibero」の由来は、「開放する、自由にする」を意味するラテン語の「Libero」から来ており、頭文字の「L」を取り払って「ibero」ということになった。

なぜLを消したかというと、奪われることによる不自由さを表現する為。

デザインにおいても、クロヒョウの額に巻き付いた無数の棘を持つ荊(いばら)は、拘束されることによる不自由さを表現している。

 

クロヒョウ(ブラックパンサー)が象徴するもの

iberoのモチーフであるクロヒョウ即ちブラックパンサーは、1960年代後半から70年代初頭にかけて激化した黒人解放運動において台頭したブラックパンサー党のシンボルになるなど、やはり不自由からの開放というテーマに相応しい動物であるように思える。

また、タトゥー文化におけるブラックパンサーの絵柄についても、上記歴史の流れを汲んで「自由、開放、革命」などの意味を持つシンボルとして根強く支持されており、当ブランドxCROWxNILxTAILxCOCKxが掲げる精神性にもやはりリンクするモチーフである。

クロヒョウリング ibero xCROWxNILxTAILxCOCKx ブラックパンサー 黒豹

クロヒョウリング ibero xCROWxNILxTAILxCOCKx ブラックパンサー 黒豹

 

iberoとホルスの目との関連性

iberoの左目には瞳孔が表現されていない。

この世のあらゆる柵(しがらみ)に例えた荊の鎖を破ろうと藻搔くことによって、目に傷を負い視力を失ってしまった様子を表す為だ。

そんなiberoの左目は、奪われた自由を象徴すると同時に、逆説的には「修復、再生」を象徴するウジャトの目の役割を司っていると言えよう。

そして、そんな状況下においても、太陽の様に灯火を消すことなく瞳孔を宿らせている右目は、ラーの目として機能する。

この様に、自由を奪還するまで決して折れることのない信念を象徴しているかのようなiberoの両目は、古代エジプトの意匠であるホルスの目と関連性の深い機能を有していると言えるのだ。

クロヒョウリング ibero xCROWxNILxTAILxCOCKx ブラックパンサー 黒豹

クロヒョウリング ibero xCROWxNILxTAILxCOCKx ブラックパンサー 黒豹

 

途方のない制作日数

結果的に、本作は制作着手から原型完成に至るまでに少なくとも一年半程度の時間を要したと記憶している。

勿論、その全ての時間をiberoに注いだわけではないにせよ、ジュエリー作家として一つの作品を完成させる時間としては余りにも長い。

しかしながら、長考の功績として作品の皺(しわ)の一本一本、全ての曲線バランスにおいてiberoを当ブランドの新作たらしめる造形上の意図が存在し、それによって培われた創造力の回路が今後の作品制作にポジティブな影響を与えることは間違いないだろう。

 

よくやく販売開始にまで至れたことに途轍(とてつ)もなく安堵すると同時に、次なる新作創造に向けてこの歩みの止まらぬよう邁進していければと願う次第。

 

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著/臣咲貴王



6年振りの動画投稿 ~xCROWxNILxTAILxCOCKx公式YouTubeチャンネル~

当ブランドxCROWxNILxTAILxCOCKxには、2012年に開設したYouTubeチャンネルが存在している。

こんな話をするのは、6年4ヶ月振りに最新動画をアップロードしたからだ。

内容は、悪魔的スカルリング「BINAH(ビナー)」のプロモーション動画となっている。

 

スカルリング「BINAH」について

スカルリング「BINAH」は、xCROWxNILxTAILxCOCKxの世界観を象徴する作品であり、作品紹介動画の投稿再開第一弾として選抜した。

旧作の販売も終了し、硫化銀ゴールドのコンビネーションによる作品のみを取り扱っていくという決意表明の起爆剤として、この動画が機能してくれればと願っている。

 

使用ソフトウェア

当該の動画は、動画編集ソフト「Premier Elements 2019」を使用して制作したもの。

尚、動画内のロゴなどは「Photoshop Elements 2019」で制作。

 

ノートパソコンを新調してから数ヶ月程度、画像編集には無料のソフトウェアを使っていたのだが、所詮は付け焼き刃。

やはりAdobeのソフトウェアが数段使いやすいことを実感し、買い切りで使用できる旧製品である「Adobe Photoshop Elements 2019 & Premiere Elements 2019」をAmazonで購入した次第だ。

2020年現在、Adobeの最新ソフトウェアを使用するには月額の固定費を支払い続ける必要があるが、私としては、買い切りで使用できる当該の旧製品がそのような鬼畜システムに迎合するほどパフォーマンスの劣るソフトウェアであるとは思わない。

事業においても家計においても、固定費を削減する行為は金融資本主義社会における優位性を獲得する為の第一歩なのだ。

 

今後の投稿予定

動画投稿については、今後も不定期で新しいものをアップロードしていく所存につき、チャンネル登録などしておいていただけると我が厭世も少しは晴れるかと思う次第。

 

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著/臣咲貴王