2023年夏。
8月末期の底知れぬノスタルジアが精神を支配する今日この頃。
このブログでは何度も言っているが、ここ数年の金銀価格高騰の煽りを受け、手元資金に不安の大きい当ブランドの新作制作のペースは著しく低下している。
銀価格に関しては、ちょうど5年前は1グラム当たり55円前後であったものが、本日は店頭小売価格で128円という有り様。
そこへ来て、今年発表予定の新作の総重量が100グラムを超える化け物に決定するという確定事実がのしかかっているのである。
そんな奈落に朗報が。
彫金材料のパイオニア「コモキン」では8月31日(Thu.)まで貴金属リサイクルのキャンペーンを行なっており、本来であれば基本料金16,500円プラス1グラム当たり11円の精製費で施工される地金の分析を、9,900円プラス1グラム当たり8.8円のキャンペーン価格で行えるというのだ。
つまり、不要な地金を溶かして新たに純銀を抽出することによって、作品の鋳造原価の足しにできるということ。
よって、この好機を利用して、我が住処に眠る幾百グラムのシルバー925スクラップを掻き集める運びとなった。
結果、総重量616グラムのシルバー925が手元に集結。
既に販売終了となっている過去作品のマスター原型と貯めていた地金クズの仲間達。
宇宙一のスカルリングとして販売していた「GEBURAH」のマスター原型(約250グラム)もあり、これも溶かしてやろうと決断。
これらを貴金属リサイクルに出したとして、およそ570グラム弱の純銀が抽出されることになる。
現在レートに換算して充分に元がとれる重量だ。
ということで、本日彼らを送り出した次第。
一ヶ月ほどかかるようなので、結果はまた改めて報告できればと。
以上。
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著/臣咲貴王