2020年最後の記事をひとつ。
もう先月の話となるが、オフィスチェアを新調した。
この消費(事業支出)に関しては、本年日本政府によって実施された国民全員への特別定額給付金や、個人事業主に向けた持続化給付金の給付を受けたことによる影響が大きい。
ヴィンセント オフィスチェア
今回新たに購入したのは、「VINCENT」のオフィスチェア。
本年、楽天市場において、私が購入ボタンをクリックした最高額商品である。
ロココ調と言えば良いのだろうか。
この様な格式高い西洋的デザインが私は大好物であり、またリクライニング機能や高さ調整などの機能性共に私の趣味と実用性を完全に満たす椅子である。
色選択は、PUレザー(合成皮革)のブラックで、脚部分などの一部がブラウンのものを選んだ。
全体が黒ずくめの同一商品もあったのだが、何せ黒過ぎる我が家全体のカラーバランスの考慮と、当該カラーの方が高級感に満ちていたため、苦悩の末こちらに決定した。
あぐらチェアとの比較
以前使用していたAGURAチェア(左)との比較画像。
約3年間使用することで見えてきたあぐらチェアのデメリットは、まずその巨大さにある。
空間に対するハラスメントの如く居座るそのふてぶてしいまでの佇まいは、我が六畳足らずの1Kマンションに設置するような椅子では決して無いことには設置初日に気付いていた。
気付いてはいたのだが、先行するもったいなさと使用感に関しては概ね満足であったため、今日までこのデメリットには目をぐっと瞑って耐え忍んできたのである。
だがそもそも、こんなに巨大な椅子でなくとも胡座の体勢で座ることは不可能ではなく、であるからして、以来理想の椅子を求めて検索し続けた末に到達したユートピアとしてのヴィンセントチェアを今回購入するに至ったのだ。
結局、彫金作業に最も適した椅子とは
とは言え、今回新調した椅子は作品制作時には使用しておらず、主にパソコン作業や読書、そしてリラックスしたい時などに座っている。
ならば私は今現在何に座って彫金作業をしているのか。
これである。
オフィスチェアに座る際のオットマン、そして、室内のゴミ箱として使っている収納スツール。
元々、部屋の外観を損なわせないためにこちらのPUレザー生地の収納ボックスをゴミ箱として使用していたのだが、ある日直感の導きによってこれに座って作業をしてみたところ、相当な具合の良さに気が付き、以来このスツールを作業椅子としても酷使している。
群を抜く安定感、彫金机に対するベストな高さ、どれをとっても完璧で、ご覧の通り背もたれがないため、休息への誘惑を完全に排除した状態で前のめりに作業に没頭できるのである。
オットマン、ゴミ箱、作業椅子、この三徳スツールの誕生は、正にミニマリストのカタルシスたる偉大な発見となった。
そういった経緯で、3年間苦を共にしたあぐらチェアは晴れて粗大ゴミとして回収され、新たなVINCENTの時代が始まったという話だ。
さて、2020年も瀬であるが、今年も当ブランドの新作発表はなかった。
思い返してみると、旧作販売終了、商品価格システム改定、動画投稿再開などブランドのインフラストラクチャー整備を目的とした水面下での変化を色々と起こした一年であった。
この動きは2021年に突入後も継続予定であり、地固め領域を突破次第、新作発表を続々と行なっていくつもりであるが故、ひとつよしなに願う次第。
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著/臣咲貴王