人は、自らの人生の王であるべきだ。
当ブランドxCROWxNILxTAILxCOCKx(公式ウェブサイト)は、今現在ブランド運営が経済面においてのみ軌道に乗ってはおらず、私個人は別ルートから生活費を得る必要がある。
ここ数年のスタイルとしては、非正規雇用で二ヶ月間の夜間肉体労働に従事しながらのブランド運営。
そして、その後の一ヶ月間はブランド運営に集中するという三ヶ月スパンのローテーションで活動している。
人生の王、つまりマスターたる者が、他者の創り上げた雇用形態の下に生命時間を搾取されることについては巨大な屈辱を感じるが、習慣というのは恐ろしいもので、それが当たり前になっている実状もある。
解き放たれた一ヶ月の中で己の事業で億万長者とならない限り、また次の月からはスレイブとしての二ヶ月間を過ごすこととなるのだ。
ヴィーガンである私が、肉体労働を行なうことによる身体の変化を研究する機会としては素晴らしいが、このスパイラルは私にとって決して望ましいものではない。
自らの興した事業が生み出すエネルギーで人生を歩んでいくことが理想なのであり、これはいわゆる夢を追う多くの者も同じようなジレンマを抱えている現状があるのではなかろうか。
理論的に考えると、現状に不満を持つ人間は、「現状が不満である。」というマインドに意識全体を拘束されている。
人間の基本的な生体機能の一つとして、「恒常性維持機能(ホメオスタシス)」という働きがあり、これは要するに、生き残るための最善策として、生き残れた昨日と同じ現状を維持しようとする本能的なシステムのことである。
よって、不満足な現状にホメオスタシスが反応することによって、不満足な人生が最善であるとばかりにその負の人生を習慣化させてしまうのである。
そして、その習慣はやがて無意識の中に溶け込み、人は不満足な現状に安心感を抱くようになる。
このような敗北のスパイラルから抜け出すためには、無意識によって固定化されているこの現状に対して積極的に抗う必要性が高いだろう。
まずこの必要性に気付くことが重要な一歩であり、つまりは、意識的に習慣を変えていくことが必要となるのだ。
ここで注意が必要となるが、習慣を変えることの本来の意味は、物理的な現状を変えることにあるのではない。
「現状が不満である。」というネガティブな思考を、「理想に向かっている。」というプラスの極に転じさせることに大きな意味がある。
このポジティブな思考を無意識の中に固定化するためのきっかけとして、日々の習慣を変えるのである。
これに成功すると、たとえどんなに満足に値しない状態であれ、それは理想への過程となる。
常に理想を目指す生産的な人間であろうとし続けることは、現状に不満を述べるだけの非生産的な豚に反論の余地すら与えないだろう。
そのような変化の一環として、TOKYU HANDS 渋谷店で金属の質感が出せるという水性塗料を購入。
日々のビジョンを変貌させるべく、木製のラックとミニチュアチェストを黒く塗り潰した。
薄めに二度塗りしたのだが、悪くないマットな質感が出せた。
ターナー色彩 アイアンペイント 水性塗料 アイアンブラック 200ml
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こちらは、ビフォア画像。
ちなみに、彫金机を新調した。
その変貌の様子は後日投稿する予定でいる。
尚、この日は、表参道の「Natural House」でヴィーガン用の動物性食品不使用かつ食品添加物ゼロの弁当を買い、未来への糧とした。
ここは、初めて入ったオーガニックな青果やベジタリアン向けの食品が充実している店舗であり、このように小さな新体験ですら習慣を変え得るトリガーの一つであることを強く噛み締めた。
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著/臣咲貴王