王の鼻舌 #13「COHIBA SHORT | コイーバ ショート」

COHIBA SHORT コイーバ ショート

「王の鼻舌」第十三回。

 

今回は、「COHIBA SHORT | コイーバ ・ショート」。

サイズが小さいながらも一本一本がフィルム包装されており、シガーバンドまで巻かれているという演出が高揚感を煽る。

また、箱のギミックが特殊で面白い。

 

香り、喫味は「COHIBA SHORT | コイーバ・クラブ」に通じており、クラブのワンランク上のドライシガーといえるだろう。

尚、プレミアムシガーではなく、マシンメイドの葉巻となる。

 

着火。

クラブサイズ同様、濃厚でビターな喫味。

 

後半にかけて増してくる深く濃密な味わいは、流石コイーバといった印象なのだろうか。

全体を通してドライな印象だが、終盤にはウェットな艶も感じられる。

 

喫煙時間約30分。

長くもなく短くもない、中庸(ちゅうよう)な葉巻だ。

まあ、粗末なプレミアムシガーを吸うくらいならば、コイーバ・ショートを灰にする方が満足できるかもしれない。

正社員ではないが、優秀なアルバイトといった印象のドライシガー。

そういった意味では、やはり太さに欠けるだろうか。

 

しかしながら、時給分以上の働きぶりに感心した。

 

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著/臣咲貴王

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