「王の鼻舌」第七回。
今回は、先端(吸い口)の尖った先細りシェイプのコスタリカ産プレミアムシガー、ソレアレス ミニ トルピード。
手頃な価格で、一本520円。
ちなみに、店頭に何本か陳列されている中から、最も熟成されていそうなベテラン臭の感じられる個体を選び抜いた。
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ラッパーの香りは、まるでポプリのように香り高く、乾燥した香草の印象であり、葉巻としてはこれまでに嗅いだことのないフローラルなハーブ系の要素を強く感じた。
ドライフラワーにも似た香りだ。
面白い。
ただ、ラッパーが過乾燥していたのか、吸い口をカットする際に葉が粉砕気味になってしまったので、ヘッドにマスキングテープを巻いた状態で喫煙を開始する運びとなった。
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着火。
素晴らしく旨味のある喫味の歓迎と共に、カフェラテのような甘さを持つ煙が仄かに立ち昇り、幸先の良い滑り出し。
煙を鼻から抜くと、キャラメルマキアートのような濃厚なエッセンスが通り抜けるが、私はキャラメルマキアートなど飲んだことがなく、あくまでもニュアンスの話となる。
ココアのテイストも含んでいる。
例えば英国のティータイムを彷彿させるハーブ系のフレイバーであったり、遊び心溢れるクリーミーさであったりと、大いに楽しませてくれるシガーだ。
私の鼻舌にフィットし、紅茶との相性が群を抜いて良好。
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後半になると、時折スパイシーなニュアンスが生じ、ビター・アンド・スウィートな雰囲気に。
ショートサイズながら、80分ほど愉しんで投了。
これは全てのシガーに共通することだが、私の場合、店頭キャプションとして表記してある喫煙時間よりも長い時間を消費して吸い終わる傾向にある。
ベースの肺活量の仕業なのか、いわゆる「クールスモーキング」に則った吸い方であるということにしておく。
燃えが不安定で片燃えしやすい点を除けば、非常に楽しませてくれて美味しい葉巻であるという高評価を与えたい。
西洋雑貨で溢れたノスタルジックな玩具箱のようなシガーだ。
葉巻自体の作りは値段相応であり、今回の個体が偶然「当たり」であっただけなのかもしれないが、この味わいから対価以上の喜びを得ることができたとして、晴れて自作ヒュミドールの新たな住人として仲間入りを果たした。
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著/臣咲貴王