前回の記事でiOS 9へと無事にアップデートされたiPhone 4S。
本記事は、iOSのアップデートによって生じた6つの変化と対策についてのやや偏った個人的な纏め(まとめ)となる。
まず1つ目、最初に感じた変化はデザイン性。
画面上に映し出されるあらゆるデザインが大幅に変わった。
ロック解除画面からアプリケーションのアイコンに至るまで、アウストラロピテクスがホモ・サピエンスに進化したかのごとく洗練されたデザインに様変わりしており、もはや機種変更したも同然の心地よさをもたらしている。
(ロック解除画面)
(ホーム画面)
そして、2つ目は操作性。
操作性に関しては、やはり情報処理に時間を要しているのか、やや動作が鈍く操作に微弱なストレスを感じる場面が多い。
しかし、許容範囲のレベルではある。
不要なデータを消去するなどして、容量を増やすことによって若干の改善がみられたが、この微弱なストレスが習慣的に積み重なることによる人生への悪魔的影響を考えたとき、機種変更の四字が頭を埋め尽くす瞬間がある。
現時点で使用年月六年半となるiPhone 4S。
やはり我がiPhoneとて機種変更の宿命を逃れることはできないのだろうか。
気を取り直して、3つ目の変化は「コントロールセンター」の登場。
画面下から上に向かってスワイプすると、下からコントロールセンターと呼ばれるメニューが登場するようになった。
(コントロールセンター)
iOS 5時代は、上から下に向かってスワイプしたときに未読メッセージなどの通知が登場するだけに止まっていたが、iOS 9では、上からはフックとしての通知センター、下からはアッパーとしてのコントロールセンターを繰り出せるように進化していたのである。
コントロールセンターでは、再生中のミュージックを操作したり、画面の明るさを調整することなどができる。
このコントロールセンターは、ロック解除前の画面からでも表示させることが可能なため、個人的に使用頻度の高い画面の明るさ調節の利便性が上がったことには喜びを禁じ得ない。
4つ目は、カメラの機能。
撮影した画像の編集の幅が広がった。
iOS5では、サイズ調整と簡易的な明るさ調節機能が慰み程度に付属しているのみであったのだが、iOS9では、明るさやコントラストがかなり細かく調整できる仕様となっており、今後かなり役立つだろうと期待している。
5つ目はミュージックプレイヤー。
これに関しては、圧倒的にiOS 5の方がシンプルで使いやすかった。
例えば、曲をリピートさせるにも、以下のように煩雑(はんざつ)な手順を要求されるので反吐が出る。
(iOS 9ミュージックプレイヤーで曲をリピートさせる方法)
アーティストをタップ。
アルバムをタップ。
聴きたい曲をタップ。
再生開始と同時に画面の下に現れる再生中の曲名欄をタップ。
すると、上記の画面が現れる。
ここで画面下にあるリピートマークを二回タップすると、曲をリピートさせることができる。
この仕様にはやや落胆した。
6つ目はアプリケーションに関する変化。
まず、iOSアップデートの本来の目的であったInstagramのアプリケーションがダウンロードできて使えるようになった。
『公式Instagramアカウント』
https://www.instagram.com/xcrowxnilxtailxcockx/
そして、Twitterのアプリケーションが復活。
『Twitterアカウント』
https://twitter.com/OMIZAKI_9602
YouTubeのアプリケーションも復活。
YouTubeに関しては、iOS5時代はスリープ状態のままでYouTube動画の音声のみを聴くことができたのだが、それができなくなってしまっていた点が残念だった。
あと、iOS5では免除されていた広告動画がしっかりと流れる始末。
尚、スリープ状態のままでYouTube動画の音声を再生(バックグラウンド再生)する方法については、散々情報網上を彷徨った結果、以下の方法に落ち着いた。
(iOS 9でYouTube動画をバックグラウンド再生させる方法)
まず、上の「Video Clip」という無料のアプリケーションをダウンロードする。
ダウンロード後、アプリを開き、画面下の検索ボタンをタップ。
キーワードを入力し、閲覧を所望する動画を検索。
検索結果に基づいて、見たい動画をタップ。
すると、上のような画面になるので、「プレイリストに追加」を選択。
「新規作成」を選択。
任意のタイトルをつけ右上の「作成」ボタンをタップ。
すると、先程の動画一覧の画面に戻るので、次は画面下の「プレイリスト」をタップ。
動画を選択。
「連続再生」を選択する。
動画の再生が始まるので、このまま機種本体のホームボタンを押してホーム画面に戻る。
スワイプしてコントロールセンターを呼び出す。
プレイヤーが「Video Clip」というタイトルを示しているはずなので、再生ボタンをタップする。
これで、晴れて動画の音声のみの再生が始まるので、音声をバックミュージックにiPhoneで他の作業をすることができる。
また、電源をスリープさせても再生が止まることはないので、ミュージックプレイヤーのように扱える。
iOS 5ではこんなことをせずとも当たり前のようにできていたことなので、本件はiOS 9にアップデートしたことによる悪魔的弊害であるといえるだろう。
ということで、思い当たる変化は以上。
結論を言うと、アップデートして正解だった。
未知なるものへの不安に対して過剰にネガティブな反応を示す習性を持つのが人間という生き物であるが、現状に不満を感じそこから抜け出したいと感じているのならば、行動を起こす他ないということを改めて実感した一件だった。
そして、それによって必然的に生じるストレスを解決することによって、人は次のステージへと上昇し得るのだ。
さりとて、今回の変化は非常にミクロなものであるが。
私は、今後も不可避なる機種変更の悪魔にファイティングポーズをかざしながら、この年老いた延命治療済みのiPhone 4Sと共に道を歩んでいく所存である。
iPhone X全盛の2018年上半期において、iPhone 4SのiOSアップデートについて纏めたこのニッチな記事が、どこかの誰かに響いたなら幸いである。
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著/臣咲貴王