2018年5月現在、私は未だに2011年にアップル(Apple Inc.)から発売されたスマートフォンである「iPhone 4S」を唯一のモバイル端末として愛用している。
使用開始から早六年半ほど経過しているが、未だに現役で使用できており買い替える必要性を感じていないことから、今なお機種変更の意思は持っていない。
また、人間というものは基本的に変化を嫌う生き物であり、定期的な機種変更のルーティンを逃れて何年も同じ機種と連れ添っていれば、機種を変更したいという欲求は自ずと失せてしまうものだ。
それどころか、新しい機種に買い替えることに恐怖すら感じるようになるものなのである。
要するに、iPhone Xが悪魔のように恐ろしいのだ。
先に機種変更する必要性を感じていないとは書いたものの、機種変更すべき理由はすぐに思い浮かぶ。
まず、画面に異常がある。
使用上の問題はないのだが、画像を見るとわかるように、画面上を横切る一本のラインが何とも忌々しいのである。
以前、本体を強く落下させた影響で画面の下半分が暗黒に閉ざされてしまったことがあるのだが、このラインはその時にできた傷跡、負の勲章である。
尚、Twitterを遡ると、それが二年以上も前の出来事であったことがわかる。
『Twitterアカウント』
https://twitter.com/OMIZAKI_9602
この後、死の淵より奇跡的に復活したiPhone 4Sは、現在に至るまで不思議と問題を起こしていない。
しかしながら、機種本体のオペレーティングシステムである「iOS」を全くアップデートしていなかった我がiPhone 4Sにとって、様々なアプリケーションが仕様変更によって使えなくなったり、iOSが古すぎて新しいアプリケーションをダウンロードできなかったりといった諸問題は、豊かな人生を送る上でのささやかな障壁となっていた。
ことTwitterに関しては、アプリが作動せず、Safariのウェブブラウザからのアクセスによる不自由な更新や、パソコンのブラウザ上からの煩雑(はんざつ)な更新に活動を限定されており、その影響でツイート頻度が減少していったことが分析できる。
iOSのアップデートに関しては、アップデートして不具合が出るリスクと、このままでいることの安全性を天秤にかけた結果として、後者を選択していたことが足踏みの元凶である。
だが、この度遂にこの天秤の傾斜が逆転した。
何故なら、アカウントを開設したばかりのインスタグラムの投稿ができないからだ。
Instagramアプリをダウンロードしようとしたところ、iOSのバージョンが古く、落とすことができなかったのだ。
『xCROWxNILxTAILxCOCKx公式Instagramアカウント』
https://www.instagram.com/xcrowxnilxtailxcockx/
こうして、何年もかけて粉々になるまで石橋を叩いた結果、インスタグラムのアカウント開設をトリガーとして、私はiPhone 4SのiOSアップデートを敢行した。
具体的には、iOS 5.1.1からiOS 9.3.5へのアップデートとなる。
iOS 5のリリースはちょうど六年前。
超高速で上書きされる現代情報社会において、古代人レベルのiOSを使っていた私にとってのこのアップデートが未知なる進化領域であることは言うまでもない。
以下、実行手順。
今回は、機種本体の容量が足りなかった関係で、iPhone 4Sをパソコン上のiTunesに接続してiOSをアップデートする方法を選んだ。
しかし、早速問題が生じる。
いよいよ、iPhone 4SをiTunesに接続しアップデートしようとしたのだが、「まずそのためにはそもそもiTunesをアップデートせよ」という指示が。
そう、私はiTunesのアップデートにも長年怯えていたのだ。
このiTunesのアップデート作業の時点で紆余曲折あったのだが、少々苛立ちながらも好ましい結果を高い臨場感で思い描き、結果的にはパソコン上のiTunesを一度アンインストールしてから最新のiTunesをダウンロードすることで解決し、ようやく本戦となるiPhone 4Sアップデートへの挑戦権を手に入れた。
詳細は割愛するが、本戦でも私の無知を逆手に取った執拗な攻撃を受けながら、iPhoneをめんこの要領で床に叩きつけたい衝動を何度も自制し、不屈の情報収集によって、およそ四時間という膨大な生命時間を費やしてようやくアップデートが完了したのである。
その後の初期設定でも、外国言語に親しむために設定言語をずっとEnglishにしていたことが裏目に出て悪戦苦闘したが、インターネット上に散りばめられた有益な情報のお蔭で、何とかiOS 9にアップデート済みのiPhone 4Sを使用可能な状態へと導くことができた。
結果的にアップデートは成功した様子なので、実際に使用してみて変化したポイントを次回の記事にまとめたいと思う。
この記事が、絶滅危惧種としてiPhone 4Sを握り締め、iOSのアップデートに躊躇する彷徨える子羊の背中を押すことができたならば幸いだ。
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著/臣咲貴王