王の鼻舌 #2「DONTOMAS CLASICO ROBUSTO | ドントーマス クラシコ ロブスト」

「王の鼻舌」第二回。

 

ホンジュラス産のプレミアムシガー、ドントーマス クラシコ  ロブスト。

国内流通価格は一本750円。

今回は、こちらをハーフカットした個体を灰にしていく。

 

ラッパーの香りはソイリーな印象、つまり土臭さを含んでいる。

着火直後、フットから立ち昇る煙からは、アロマ系の甘い香りにサツマイモの質感を思わせる甘みがミックスされたような香りが漂う。

灰を折る度に、この華やかなアロマが溢れて心地よい。

発泡スチロールをスチロールカッターで切断したときの、ケミカル臭さに近い香りかもしれない。

 

喫味は、いわゆる出汁のような旨味が強い。

口腔から流出する煙の香りに特筆する点は見つからず、私好みのクリーミーな甘さはほとんど感じられない。

まるで平凡なサラリーマン人生のように煮え切らない味わいであり、後味に嫌な雑味が残るマイナスポイントが、その一生に更なる生煮え感をプラスする。

 

今回で2本目のクラシコロブストであったのだが、実は、1本目のときにニコチン酔いに襲われた経験があり、今回はそのリベンジ戦となった。

リベンジは果たしたものの、個人的なシガーランキングにおいては、今後リピートして吸うことはないプレミアムシガーのひとつに華々しく認定された。

 

以下はブログランキング。

にほんブログ村 ハンドメイドブログ シルバーへ
にほんブログ村

 

著/臣咲貴王

ベジタリアンと反骨の原点

私は、当ブランドxCROWxNILxTAILxCOCKxの活動を開始した2011年前半からラクト・オボ・ベジタリアンになり、2015年の後半にヴィーガンへと移行した。

 

ラクト・オボ・ベジタリアンとは、卵と乳製品を食べることを許容している菜食主義者のことである。

そして、ヴィーガン(Vegan)とは、動物性の食品を一切摂取しない、いわゆる一般社会の通念を通して覗くと、奇異な食文化を選択するルナティック人種のことである。

 

そして、最近では更に意識の上昇が加速度を増し、化学調味料をはじめとする食品添加物や、白米、白砂糖などの高GI値な精製食品に関しても、日常における摂取ゼロ生活へのシフトチェンジが、2016年9月に完了したのである。

以前より、食品添加物は常日頃から避ける努力を積んでいたのだが、私にとってラストのボスとなったアミノ酸調味料の誘惑に打ち勝ったことで、このマクロヴィーガンティックな進化を遂げることに成功したのだ。

 

そもそも、食品添加物とは、加工食品その他の保存性や味を高めるために添加された可食の人工化学物質であり、それらは人体の健康を願って作られたものなどではない。

更に、それら添加物は無慈悲な動物実験を経てから人間の口に運ばれる仕組みとなっており、その上、実際の安全性について、長期的な摂取による人体への健康被害の有無に関しては証明が困難であり、今尚、我々は食品添加物の人体実験の被験者としての食生活を余儀なくされていると言っていいだろう。

中には、値段の安さを求める消費者に対して、あらゆる大手企業がコスト削減の目的で添加している物質や、発癌性が認められているにも関わらず未だに混入され続けている代物も多々存在する点で、食品メーカーに対する猜疑心が拭えないことは明確である。

 

それ故、そのような食品添加物が混入された食品を食べ続けるということは、自社利益だけを追求する利己的な企業の配下に下るということであり、我々消費者は自ら、正義面の広告でイメージ戦略を犯し民衆の目を眩ませる偽物のヒーローを支持する愚者であるということを宣言していることに他ならない。

それはつまり、人間としての自由意志と尊厳を放棄し、権力者の作り上げた巣の中でただ餌を待つだけの雛鳥に成り下がるようなものであるという屈辱的事実が、私が食品添加物からさえも遠ざかった大きな理由である。

 

しかしながら、非日常の空間においてまでは、上記の潔癖な食意識を持ち込むことは避けており、例えば偶然頂いた茶菓子に卵や乳製品、添加物が使われていた場合には、必ずしも食べないというわけではない。

そして、年に2回だけ魚介類を食べてもいいという解禁日も設けている。

もっとも、肉を用意された場合は断固として食べないのだが。

 

とはいえ、一般的にこのような食生活はとてつもない制限であるかのように捉えられる場合が多いだろう。

しかし私は、ゴールド&シルバーアクセサリーブランド xCROWxNILxTAILxCOCKxを個人運営する創造責任者として、現在の社会システムに疑問符を投げかけるブランドの世界観を構築するにあたって、あらゆる知識をコレクトしていく過程の中で、年月をかけてごく自然な流れでこのような状態へと移行していったのである。

故に、私としてはこの新たな食世界に対するストレスは皆無であり、非常にニュートラルな精神状態で謳歌している次第だ。

 

私の歴史が語るベジタリアンの原点とは、萎え腐った現代社会に対する反骨精神と痛烈な憤りであるだろう。

利己的で、理不尽で、排他的で残酷な負の螺旋構造を司令塔として回転する地獄の再現であると認識せざるを得ない社会の中で、我々の自由は生まれた時から、支配種にとって都合の良いように「教育」という名目の集団催眠でコントロールされ、現実世界という名の幻想の檻の中で死なないために生きることにしか意識がフォーカスできないように年月をかけて蹂躙されてきたのである。

しかしながら、その柵(しがらみ)の隙間から目を凝らし、新たな知的欲求のボルテックスの中へと自分を解放することによって、人知を超えたリバティーを覚醒させることができると私は考えており、それがこの地球上に蔓延る鉄格子を少しでも減らすことに繋がればという理想の実現に向かって、今世の舵をとっているのである。

その意志こそが、被支配者でありながらも自己のプライドを維持するための唯一の拠り所であるがゆえに。

 

以下はブログランキング。

にほんブログ村 ハンドメイドブログ シルバーへ
にほんブログ村

 

著/臣咲貴王



至福のシガーにヴィーガンチョコレートを添えて

漂う紫煙に自己の全霊を重ね溶け合えたならば、どれ程幸福指数が増すのだろうか。

葉巻と一緒に愉しむことで、その時空間の心地良さを一層ブラッシュアップさせてくれるパートナーとして、私はチョコレートを推奨している。

 

こちらは、ヴィーガンでも食べられるベジタリアン向けのダークチョコレート。

Endangered Spicies Chocolate 深い森のミントを使ったダークチョコレート

Endangered Species Chocolate / 深い森のミントを使ったダークチョコレート(85g)

 

カカオ含有率72%で、乳化剤や香料などは無添加のナチュラルミントチョコレート。

ちなみに、砂糖は白砂糖ではなくCANE SUGAR(未精製の砂糖)を使用しているとのことで、白砂糖を控えている私にはありがたい。

海外ウェブサイト(U.S.A.)のiHerbで購入可能なこちらのチョコレートは、配送中の腐敗や溶解を防ぐために販売期間が限られている(毎年10月1日から6月14日までの販売)こともあり、私は頻繁に買い溜めしている。

 

紙パッケージを剥いて香ってみると、カカオの柔らかな香ばしさが鼻腔を包み込み、ミントの印象はほとんど感じない様子だ。

口腔へと放り込み、粗く噛み砕くとチョコレートの甘い風味に寄り添うような爽やかなミントの香りが広がる。

あくまで主張し過ぎず完全なバランスで配合されたミントは、決して主であるカカオの邪魔をせず、良妻のごとく三歩下がってこのチョコレートの味を適切にコントロールしているのだ。

 

葉巻だけを吸っていると、どうしても舌に苦味が蓄積してくる。

個人的には、その苦さを塗り替えるときにチョコレートは適しているのだ。

飲み物で洗い流すのも良いが、チョコレートを上乗せすることで次に吸引する紫煙の喫味を鮮やかに彩るのもまた格別なのである。

自分にとっての完璧なシガーに当たった場合は、チョコレートを必要としない場合もあるが、安物のプレミアムシガーや、特にドライシガーにおいては抜群の相性を発揮する場合がほとんどである。

 

私は、このヴィーガンチョコレートを、一回のシガータイムにつき5欠片に制限して食すことに決めている。

カカオに含まれたポリフェノールによる抗酸化作用、他にも自律神経の安定による集中力の上昇や心疾患のリスク軽減なども期待できるチョコレート。

秋も深まり脳が糖分を要求する寒い季節には、このようにヘルシーなチョコレートで甘いリラックス時間を過ごすのも悪くないのではないだろうか。

 

以下はブログランキング。

にほんブログ村 ハンドメイドブログ シルバーへ
にほんブログ村

 

著/臣咲貴王



王の鼻舌 #1「PRINCIPES ROBUSTO | プリンシペ ロブスト」

私のささやかな嗜みである葉巻

決して誇れる数ではないが、これまでに幾本かのプレミアムシガーを灰に変えてきた。

 

私は歴5年のベジタリアンであり、最近では、食品添加物や白砂糖についても断固拒絶しているお陰で、味覚、嗅覚が以前より敏感になっているはずなのだ。

よって、シガーにおいてその喫味をより深く探る感覚が開花し得るはずだという希望的観測から、その能力開発に向けた道程を「王の鼻舌(おうのびぜつ)」と題し、シガーレビューとして少しずつ記録していきたいと思う。

 

初回のこの記事では、国内に流通するプレミアムシガーの中では最も安い価格帯を誇っているであろう、ドミニカ産の「PRINCIPES ROBUSTO | プリンシペ ロブスト」について。

ロブストサイズで1本450円は驚異。

 

私は、葉巻を半分に切断して2回に分けて吸う習慣があるので、1回225円で愉しむことができるコストパフォーマンスに優れたプレミアムシガーである。

 

着火前のラッパーの香りは、獣臭に森林の清涼感をブレンドしたような第一印象で、全体的に香りの密度が薄い。

鼻を深く踏み入れると、微かにチョコレートのような甘さ、そして若干錆びたような金属の印象が鼻腔に侵入してくるのを感じ、やや荒削りなオーラが放たれている。

 

では、着火しよう。

着火直後、フットから立ち昇る煙の香りには、生意気にも心地よいクリーミーさが混じっており、廉価ながらも自己がプレミアムシガーであることを声高に主張しているかのようだ。

喫味はスパイシーで、そこにいわゆる出汁のような旨味が混じる。

吸い口から零れる煙からは、ナッツのような芳香が感じられる。

 

葉の巻きが緩く、ドローは非常に軽い。

もはやストローのようだ。

よって、灰が柔らかく折りづらい傾向にある。

私は、数センチ溜めておいた灰を一気に折るときに灰がやや抵抗してくる感触を味わうのが好きなのだが、その楽しみに欠ける。

 

個人的な葉巻の吸い方としては、吹き返して燃焼部分が高温になったところで煙をゆっくりと口に含み、口腔から厳かに吐き出す紫煙の中から甘い芳香を探る行為を愉しむのがシガーの醍醐味であるという思想だ。

しかしながら、昇り竜のごとくフットから天井の換気扇の中へと昇華していくピュアな芳香もシガーの本領であり、吹き返しては吸い込み、また吹き返しては吸い込む。

フットとヘッド両方の口から流出する香りを深く分析しながら、一本の葉巻の世界に入り浸る時間こそが至高であるとの結論に至っている。

 

後半になるに連れて雑味が増すのはほとんどのシガーに共通する傾向で、無論このプリンシペとて例外ではない。

葉巻は、巻かれたフィラー(たばこ葉)そのものがフィルターの役目を果たしており、後半になればなるほど先に吸った煙が染み込んだフィラーを燃焼させることになるので、雑味が出てくるのは仕様だ。

また、吹き返しによってその雑味を多少軽減させる方法もあり、私は一応そのようにしながら吸っている。

 

持ち手部分の3cm弱を残して喫煙終了。

時間にしておよそ30分。

今回は半分を吸ったので、一本丸々吸うとなると優に60分以上かかるだろう。

 

結論としては、プレミアムシガーとしてそこそこは愉しむことができる葉巻であった。

終始スウィートな芳香を放っており、喫煙中に一瞬だけ恍惚とさせる甘い香りに巡り会えたことが幸運であった。

しかしながら、何というか香りに芯がない印象を受けた点では、価格相応といったところなのだろうか。

例えるならば、夢追う若人のようなシガーであり、二十歳そこそこの頃に自分が制作していた作品の青さを彷彿とさせるほろ苦さを持っている。

何しろ安いので、興味本位で購入しても後悔の念は最小限に抑えられるかと思う。

 

葉巻とは、同じ種類のものでもその味わいにそれぞれ個体差があるので、一本吸っただけでは一概に評価することが難しい嗜好品である。

しかしながら、その点が私の探究心を駆り立てるのであり、王たる鼻舌を究めるためのツールとなり得る代物であると言えるだろう。

 

以下はブログランキング。

にほんブログ村 ハンドメイドブログ シルバーへ
にほんブログ村

 

著/臣咲貴王