漂う紫煙に自己の全霊を重ね溶け合えたならば、どれ程幸福指数が増すのだろうか。
葉巻と一緒に愉しむことで、その時空間の心地良さを一層ブラッシュアップさせてくれるパートナーとして、私はチョコレートを推奨している。
こちらは、ヴィーガンでも食べられるベジタリアン向けのダークチョコレート。
Endangered Species Chocolate / 深い森のミントを使ったダークチョコレート(85g)
カカオ含有率72%で、乳化剤や香料などは無添加のナチュラルミントチョコレート。
ちなみに、砂糖は白砂糖ではなくCANE SUGAR(未精製の砂糖)を使用しているとのことで、白砂糖を控えている私にはありがたい。
海外ウェブサイト(U.S.A.)のiHerbで購入可能なこちらのチョコレートは、配送中の腐敗や溶解を防ぐために販売期間が限られている(毎年10月1日から6月14日までの販売)こともあり、私は頻繁に買い溜めしている。
紙パッケージを剥いて香ってみると、カカオの柔らかな香ばしさが鼻腔を包み込み、ミントの印象はほとんど感じない様子だ。
口腔へと放り込み、粗く噛み砕くとチョコレートの甘い風味に寄り添うような爽やかなミントの香りが広がる。
あくまで主張し過ぎず完全なバランスで配合されたミントは、決して主であるカカオの邪魔をせず、良妻のごとく三歩下がってこのチョコレートの味を適切にコントロールしているのだ。
葉巻だけを吸っていると、どうしても舌に苦味が蓄積してくる。
個人的には、その苦さを塗り替えるときにチョコレートは適しているのだ。
飲み物で洗い流すのも良いが、チョコレートを上乗せすることで次に吸引する紫煙の喫味を鮮やかに彩るのもまた格別なのである。
自分にとっての完璧なシガーに当たった場合は、チョコレートを必要としない場合もあるが、安物のプレミアムシガーや、特にドライシガーにおいては抜群の相性を発揮する場合がほとんどである。
私は、このヴィーガンチョコレートを、一回のシガータイムにつき5欠片に制限して食すことに決めている。
カカオに含まれたポリフェノールによる抗酸化作用、他にも自律神経の安定による集中力の上昇や心疾患のリスク軽減なども期待できるチョコレート。
秋も深まり脳が糖分を要求する寒い季節には、このようにヘルシーなチョコレートで甘いリラックス時間を過ごすのも悪くないのではないだろうか。
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著/臣咲貴王