「王の鼻舌」第十一回。
今回は、キューバ産の「PUNCH PUNCH-PUNCH | パンチ パンチ・パンチ」。
高貴な価格帯のプレミアムシガーである。
非常に前へ前へと出てきそうなネーミングのシガーであるが、その本質はいかなるものなのか。
<葉巻>パンチ パンチパンチ ★1本売り★ 全長143mm 直径18.65mm 46RG [キューバ産] [葉巻][プレミアムシガー]
価格:2000円(税込、送料別) (2017/11/4時点)
手にした感覚は、ロブストサイズよりやや細い印象のミディアムサイズ。
ラッパーに鼻を近付けると、気高くスモーキーな香り高さが感じられる。
徐(おもむろ)に着火。
いと雅なフレイバーで、どことなく古都を彷彿させる。
お香を焚いたような、上品でしっとりとした甘さの紫煙がバスルームに広がる。
煙は少なめ。
喫味は、やや鼻に効くスパイシーさがあり、そしてスモーキー。
繊細且つ優美。
灰を折ると甘く濃厚な蜜のエッセンスが広がる。
後半になると、コケティッシュな甘さが強くなり、真の魅力を曝け出す。
少し多めにカルダモンを調合した紅茶にマッチする。
敷居の高い京の舞妓、とでも表現すべきプレミアムシガー。
「パンチ」という名から連想するほどバイオレンスな輩ではなく、女性的で熟練した品性を持ち合わせている。
スモーキーな仮面を装っており、中々尻尾を見せない知性が窺えるが、瞬間に立ち昇るメルティな甘さには熱烈な魅力があるが故に、相応の価値を感じざるを得ないプレミアムシガーであると思った。
以下はブログランキング。
著/臣咲貴王