王の鼻舌 ♯12「VEGAFINA ROBUSTO | ベガフィナ ロブスト」

VEGAFINA ROBUSTO ベガフィナ ロブスト

「王の鼻舌」第十二回。

 

今回は、ドミニカ産のプレミアムシガー「VEGAFINA ROBUSTO | ベガフィナ ロブスト」。

以前の記事でペルラサイズの「VEGAFINA PERLAS | ベガフィナ ペルラ」のレビューを書いたが、今回のプレミアムシガーは、同銘柄ベガフィナのロブストサイズの一本となる。

 

2017年を締める葉巻として、12月29日(Fri.)未明、まずは、香ばしいラッパーの香りを愉しんだところで着火した。

 

ペルラ同様、スキップをする少女のような軽やかな喫味で始まる。

清涼感すら感じるほどに爽やかな始まりだ。

思ったより燃え進むのが速い印象だが、ドローとしては個人的にベストな具合で吸いやすい。

 

ちなみに今回は、オリジナルの豆乳紅茶、林檎(王林)、素焼きナッツ(カシューナッツ、アーモンド)、レーズンと共にシガータイムを満喫。

林檎とシガーという組み合わせは、最近個人的な流行をみせているマリアージュである。

 

2センチメートルほど吸い進めたところで八分割した王林を一口頬張る。

これが素晴らしく合う。

 

約3センチメートル地点で灰を折り、立ち昇る香ばしさと共に豆乳ティーを一口。

紅茶に溶け込んだカルダモンのエキスが、舌に残ったベガフィナの喫味との絶妙な融合を果たす工程が如実に感じとれる。

 

中盤、徐々に喫味が濃くなってくる。

この辺りで、ようやくナッツとレーズンを摘みはじめる。

レーズンの酸味と湿度、そして、砕けるカシューナッツの甘みが軽やかな紫煙に暖色の味わいを加える。

 

中盤以降、ペッパー系のスパイシーさも混じってくる。

 

後半になると、吸い応えのある葉巻らしい喫味に変化してくるが、大きな変化ではなく非常にマイルドな変容である。

この辺りで灰を折ると、濃くクリーミーな香りが空間に拡散する。

 

ラストノートは、ウッディな印象にクリーミーさが織り込まれ、これまでの序章を讃える濃厚な喫味へと生まれ変わる。

この辺りの香りは、アーモンドとの相性が抜群だ。

 

中盤以降は緩やかに吸い進めたので、最終的な喫煙時間は90分弱。

2017年の艱難辛苦(かんなんしんく)を労う充実したシガータイムを過ごすことができた。

 

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著/臣咲貴王

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