「王の鼻舌」第十四回。
今回は、前回の記事で紹介したハバノスの内の一本であるキューバ産のプレミアムシガー「H.UPMAN HALF CORONAS | H.アップマン ハーフ コロナス」。
尚、H.アップマンは初挑戦の銘柄である。
【プレミアムシガー】 アップマン ハーフコロナ (1本) ・ハーフコロナ系 ・キューバ産
価格:800円(税込、送料別) (2018/2/23時点)
ラッパーの香りは、グリーン掛かった青臭さや垢抜けなさを感じる。
着火。
ドローが軽めな個体で、ノーストレスな吸い心地。
喫味の第一印象としては、同じハバノスの「パンチ | PUNCH PUNCH-PUNCH」に近いかもしれない。
しかしながら、一切癖がない。
フットから抜ける紫煙の甘さに満たされる。
舌に残った煙の足跡を探ると、より柔らかな甘さが感じられる。
時折、バニラのように直接的な甘さが香り、時間経過と共にその拙い誘惑が板に付いてくる。
後半、ペッパー系の気品のある香りも混じる。
そして、濃厚さが増してくる。
成熟したアロマが存在感を放つ。
紅茶が非常にマッチする。
喫煙時間約60分。
吸い応えも軽く、灰汁がない。
まるで清純派アイドルの成長を見守るかのようなひと時だった。
根元まで吸おうと深追いすると、雑味が出てきて毒づくあたりも憎めない。
突き抜けるようなアイデンティティーは感じないが、何より欠点が見当たらない。
充分にストライク圏内の葉巻である。
また、ハーフコロナやペティコロナ辺りのサイズの葉巻は、個人的に最も吸いやすいサイズであると再認識した一本だった。
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著/臣咲貴王