先日販売開始となったxCROWxNILxTAILxCOCKx for DEVILの新作、キャプティブビーズリング逆十字ピアス「rucify」。
本作は、ピアスホールに通したリングパーツ(シャフト)の両端に、窪みの入ったボールパーツをはめ込んで着用するキャプティブビーズリングタイプのピアスである。
この手のピアスにおいては、シャフトの挟み込む力に固定されているボールが何かの拍子に外れてしてしまうというアクシデントの発生が懸念される。
逆十字チャームが連れ添っていることでボールパーツ紛失のリスクが低い「rucify」ではあるが、上記のアクシデントに配慮すべく、硫化銀(シルバー925)部分である逆十字チャーム付きボールパーツの単独販売を開始することとした。
K18製のリングパーツごと紛失してしまった場合を除き、シルバー925パーツのみを紛失したにも関わらず、決して安価ではない「rucify」を再度購入することには躊躇が生じるかと思う。
そこで、当ブランドの判断として、シルバーパーツのみであれば安価で販売可能という理由から、シルバー925製であるボールパーツ部分のみを単独販売するという対応を施す運びとなったのである。
以下の公式オンラインショップよりご購入可能です。
→ http://www.xcxnxtxcx.com/SHOP/1702PP.html
そして、これ以下は、「rucify」の世界観に関する未発表の追加情報となる。
実は、このピアス全体の佇まいは、惑星を表す場合のシンボルとしての「水星記号」のシルエットに酷似している。
それを意図してデザインしたわけではなく、あくまでも偶然シンクロナイズしたものであるが。
(水星記号)
二匹の蛇が絡みついた杖(ケーリュケイオン及びカドゥケウス)を図案化したものであるこの水星記号は、雌雄同体(しゆうどうたい)、つまり、雄と雌両方の生殖機能を一つの個体が有することを表すときに使われる記号でもある。
ちなみに、雄のみを表す場合は火星記号、雌に対しては金星記号が用いられる。
(L to R 火星記号、金星記号)
雄と雌、すなわち陰と陽であり、この両極が融合した状態を示す水星記号は、当ブランドxCROWxNILxTAILxCOCKxが謳う「神秘的マテリアルと退廃的世界観のケミストリー」、要するに、相反する概念の融合というコンセプトに通じる概念を持つ記号であるといえる。
よって、そのシルエットのオマージュとしても成り立つ「rucify」の佇まいは、当ブランドの世界観をより強く体現した作品であると言えるのではなかろうか。
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著/臣咲貴王