我が投争 第二部 〜仮想通貨投資メンタル〜

仮想通貨 暗号資産

さて、悲観の台頭した2018年も去ればただの轍(わだち)、令和の車輪が早々にいきり立つ2019年5月も末日である。

私が余剰資金フルスイングで投資しているデジタルゴールドと名高い仮想通貨に関しては、初売買からちょうど一年が経過した。

今回は、そんな仮想通貨の個人的な投資スタイルについての記事である。

 

当該市場は相変わらずアクロバティックな値動きで推移しており、私個人が保有している数銘柄全体の評価額は依然として元本に対して含み損の形となっているが、今年2月から始まったBTC(ビットコイン)の急騰に起因する直近の不自然な上昇トレンドの形成により、昨年11月の暴落以降に仕込んでいた銘柄については含み益となっている。

尚、価格調整を怠って投資家たちの焦り買いを誘うような鋭角状の上昇トレンドが形成されている現状を鑑みる(かんがみる)に、この上昇を支配するのは不安や焦りといった心理であるとも考えられ、短期筋の売りが連鎖した場合の壮絶な下落エネルギーに注意が必要であると考えるのが合理的ではなかろうか。

 

私が最初に仮想通貨を購入したのは、2018年の5月末。

エントリーポイントを中期的な底値であるとミスリードして、元金の一部でビットコイン以外のアルトコイン(銘柄は伏せておく)を購入した。

その後はというと、値上がりしたのはいいものの、高値で無駄に買い増したり、遅過ぎる底値付近での損切りからの急騰など、ビギナー丸出しの愚行をひと通り重ねた結果、当初の目標に届かぬ保有残高で投争元年を終えることとなった。

同年11月の暴落以降は、上記以外の時価総額上位のコインに的を絞り、自分を信じてジャブを打つように少しずつ現物を買い集めており、現在は投資可能元金の10パーセント強を残して、直近の仕掛けられたような急騰を呆然と眺めている次第だ。

 

私は現在、FX(Foreign Exchange/外国為替証拠金取引)は利用せず現物取引のみに徹底している。

根本的に今の暗号資産市場はまだ信用の構築されていない未成熟な市場であるため、現物コインの保有をリスクであると考える場合、FXを利用して短期の急騰急落の値動きを狙った取引を行なう方が合理的で効率がいいと思える。

しかしながら、レバレッジを掛けて自己資本以上の額面での取引が可能なFXは、リスク管理やメンタルコントロールが難しく、取引所のシステムによっては、最悪の場合資金を全て吹き飛ばすどころか借金を背負う可能性すらある。

チャートの指標も何のその、突然の狂ったような急騰、急落を頻繁に繰り広げるドラマティックな仮想通貨界隈において、例えば一日中チャートに張り付いていられる専属トーレダーかつ鋼のメンタルを備えた賢者でもない限り、FXの殺人的魔力を利用するリスクは極限にまで跳ね上がるだろう。

 

相場の支配権を持つ者は愚民を欺くプロフェッショナルであると言えよう。

そこは、個人投機家のヒヨコなど五分足レベルで丸呑み可能な危険区域なのだ。

よって、資産の分散目的に長期的な目線でリスクを管理しようとする場合、最低最悪でも資産がゼロになるだけで済む現物に投資をするべきであるというのが私のモットーとなっている。

勿論、今後当該市場の時価総額が無価値へと向かうリスクや、取引所に預けたコインがハッキング被害に遭って資産が消失する可能性については存分に理解した上での判断だ。

 

この一年は、本業のブランド活動(xCROWxNILxTAILxCOCKx 公式ウェブサイト)が留守になるほど仮想通貨漬けであった。

しかし、チャートの値動きや世界経済の動向についての情報をインプットする機会が増えたことにより、個人事業主としての身の振り方について、今後の展望が拡大したことも事実。

また、本質的なスタンスとしては、年単位の長期目線で未来に期待を持っているため、目先の含み損に対して云々と嘆くことはナンセンスであるが、やはり含み損という響きは精神衛生上よろしくなく、しかしながら、参入元年となった2018年においては、非情な下落相場と数々の失態トレードによってそのようなメンタル管理の重要性について深く勉強させられ、結果として残忍な仮想通貨の非常識なボラティリティ(値幅)に対するスルースキルのようなものが身に付いたのではないかと自負している。

 

界隈は今後も急速な変革に振り回されるだろう。

各銘柄のロケットが長期的にどこへ向かうかについて、市場参加者の誰の千里眼が機能することもないだろう。

しかしながら、標的の明瞭化を疎かにしたマジョリティが地を這う道理については、先人の遺した骨がまざまざと証明しているのではなかろうか。

際限のない欲望に惑わされるのではなく、自己責任の名における明確な目標に支配権を譲るスキルは人生においても重要極まりないが故、目標達成までびた0.001BTCとて揺るがさぬメンタルを育んでいくことが急務であると心得たく思う。

 

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著/臣咲貴王



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