王の鼻舌 #4「MACANUDO 1968 ROBUSTO | マカヌード 1968 ロブスト」

MACANUDO 1968 ROBUSTO マカヌード1968ロブスト

「王の鼻舌」第四回。

 

今回は、ロブストサイズの葉巻、マカヌード 1968 ロブスト。

巻きがしっかりしていて、熟成されたラッパーの厳格さに相まって硬質な印象のプレミアムシガー。

一本1,500円で購入した。

 

ラッパーの香りは、柔らかい土臭さと獣臭がブレンドされたようなイメージで、深く嗅ぐとダークチョコレートのような濃厚な芳香の歓迎を受ける。

例のごとく、半分にカットして吸い始めよう。

 

着火直後、スイーツのような甘い香りがバスルームに立ち籠め、快調なスタートを切る。

 

葉の密度が高いためドローが重く、バキューム的吸引力を要さねば煙が口腔に入ってこない事態となったが、ヘッド(吸い口)を揉みほぐすことで対処できるレベルであった。

この1968 ロブストは過去に数本吸っているが、ドローが重い個体に当たったのは今回が初めて。

私は、長いサイズの葉巻はハーフカットして吸うのでドローの重さにはあまり縁がないが、ドロー具合はロングサイズのシガーに火を点す場合は特に、ストレスフリーな喫煙を愉しむための重要項目なのである。

 

個体自体は、クリーミーさが混ざったナッツのような喫味で、非常に強く濃厚な煙が舌を刺激する。

同じ銘柄のMACANUDO MADURO DIPLOMAT | マカヌード マデュロ ディプロマットと比べると、煙の量が多く黄みがかっていて主張が強い。

ローストしたナッツのような香りが吸い口からも零れ、葉巻と共に味わうヴィーガンチョコレートの香ばしさとの絶妙なハーモニーを奏でる。

 

終盤は、クリーミーさの中に僅かにブラックペッパーのようなスパイシーさが混じる。

ロブストサイズなので吸い応えがあり、ハーフサイズにカットして吸ったものの、1時間弱愉しむことができた。

 

例えるならば、個人経営の珈琲店のマスターのようなシガーで、夕食後のスイーツとして愉しむのに相応しいプレミアムシガーのひとつであると思う。

時折、吐き出す煙の香りに篭った印象のノイズが入り込んでくる点が気になったが、全体としては素晴らしい。

 

個人的には、同じマカヌードのマデュロ ディプロマットの方がマイルドで好みなのだが、あちらはハーフカットして吸うほどのサイズではないので、1回分のコストパフォーマンスにおいてはこちらの1968 ロブストの方が優良である。

目下のところ、私が常に一本はストックしておきたいシガーのひとつに座している。

 

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著/臣咲貴王

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