つまり悪魔とは…

devil

xCROWxNILxTAILxCOCKxのニューラインとしてスタートした「for DEVIL」

 

当ブランドの今後の活動に際して整地された新たなフィールドは、for MENでもWOMENでもなく、「for DEVIL」ということで、「悪魔」を対象としたラインとなる。

「ちょっと何を言っているのかわからない。」という方に向けて、そもそも悪魔とは何なのかという問題について、今回は少々深く掘り下げていく。

 

悪魔というと、人々に不利益や災いを齎す存在として認識され、あらゆる文化において、ダークな無彩色を基調として角や黒い羽が生えた姿で象徴的に描かれることが多い。

また、あらゆる宗教において悪魔は重要な役割を担っている。

キリスト教では、神を誹謗し人間を誘惑する「サタン(ルシファー)」として。

仏教では、悟りの妨げとなる「煩悩」として現される。

まあ要するに、アンパンマンでいうところの「ばいきんまん」的存在であると説明すれば容易に理解できるだろう。

 

本質からかけ離れて布教を目的とする宗教においては、このように崇拝されるべき「神(善)」の対比として、「悪」を用いる手法が常套手段であると考えられる。

神という名のヒーローが、悪を排除し得る正義(一般大衆)の味方であるというイメージを刷り込み、人気を得ようという浅はかな魂胆なのだ。

そういった考え方において、悪魔という存在は、ある一つの教義を善であると認識させるために創り上げられたスケープゴートのような存在であると表現して差し支えないだろう。

 

そもそも、人々の平穏を願う宗教が、創り上げた悪に対して間接的に排除すべき存在であるといったネガティブな感情を人々の中に生じさせ、積極的に流布するという行為自体が矛盾であると私は考える。

なぜなら、彼等が訴える理想世界にはおそらく、悪という概念は存在しないはずであるからだ。

その理想的な環境下においては、何かを排除しようといった排他的な感情は生じ得ないだろう。

にも関わらず、平和を願っているはずの彼等は「神の正当性」を訴えるのと同時に、「排除すべき悪」というマイナスな認識までも広めようとしている。

それでは、悪の存在しない平和な世界観など広まるはずはなく、善と悪が対立する世界が永遠に続くだけである。

 

無論、そういった対立社会を維持することで恐怖を煽り、人々の貴重な時間を搾取することを目的としているのならば、その布教行為全般は理に適っているといえるが。

 

しかし、本来はそうではなく、神も悪魔も一塊の存在であると捉えることが重要である。

「善」と「悪」を分離させて捉えるのではなく、表裏一体のものとして認識するのだ。

善悪は表裏一体であるが故に、裏を貫けば表にも穴が空く。

そして、穴の空いた表を修復すれば同時に裏を修復することになってしまい、我々はまた裏を貫こうとする。

これこそが、我々が争いのスパイラルから抜け出せなくなっている所以である。

 

つまりは、ばいきんまんがいてこそ、アンパンマンというストーリーが地位を確立していることに気付くことができれば、悪は必要不可欠な存在に寝返ることとなるだろう。

このシステムに気付くことこそが、目的地への最短距離であるといえる。

 

これらを踏まえて、結局「悪魔」とは何か、という問いに戻って来よう。

結局のところ、悪魔とは「自分の中にある恐怖」であるという結論に至る。

キリスト教では、認めるべき善である神に反逆する「サタン」は神を脅かす恐怖である。

仏教においては、解脱の邪魔になる「煩悩」が恐怖であるだろう。

しかしながら、恐怖という感情は、向かうべき目的地があってこそ生まれるエネルギーである。

つまりは、神を善としなければ悪魔に恐怖することはないだろうし、悟りを開くつもりがなければ煩悩など気にもならないのだ。

逆を言えば、悪魔のいない世界に神の救いは必要ないし、煩悩のない世界ではわざわざ悟りの境地へと向かう必要もない。

それが真理なのではないだろうか。

 

それがなぜ「善」なのか、なぜそれが「悪」なのか、という疑問に対して我々はほとんどの場合、常識や法律、信仰に基づいた判断を下すが、突き詰めていくとその先には明確な白黒が存在しないことに気付くだろう。

結局、善悪という概念は自分が善と判断したことが善となり、悪と判断したことが悪となる。

それだけのことなのだ。

つまり、全ての事象には善も悪もないのが真実で、我々が独断と偏見で善か悪かを決めつけているだけなのである。

 

このように、あらゆる全ての出来事はニュートラルな状態で私達の目の前に実現されているだけであるからして、そこに様々な視点や時間軸の要素を加味するしないに関わらず、善悪を判断する行為自体が実に不毛で愚かな行為に思えてこないだろうか。

 

ということで、それら「恐怖(悪魔)」に視点を向けて、上に示してきた理論を具現化するために、「for DEVIL」は機能を果たすようブランディングが施されたラインである。

ネガティブなエネルギーを捕獲する器としての硫化銀と、そのエネルギーを浄化利用し新たなパワーを生産する力を持つゴールドを統合した「善と悪のハイブリッド」こそが、xCROWxNILxTAILxCOCKxが新たに打ち立てた独自の理論であり、業界の金字塔と自称する所以なのである。

 

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著/臣咲貴王



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