七大使命解説「第五章 -作品の流通-」

xCROWxNILxTAILxCOCKx for DEVIL 七大使命 「作品の流通」

「xCROWxNILxTAILxCOCKxは、ブランドの作品群及び商品を人々の手に流通させることを使命とする。」(xCROWxNILxTAILxCOCKx for DEVIL 七大使命より)

 

七大使命解説第五回。

退廃を想起させる造形世界観を軸とし、神秘的マテリアルである金銀を用いて吐き出される作品群としての「神聖なる吐瀉物」。

今回は、第三回で解説したゴールド第四回で解説したシルバーを融合させることによって生まれるVOMITUS(ボミタス)と呼ばれる当ブランド製品について述べた第五章「作品の流通」について補足していく。

 

以下が全文の引用となる。(2018年4月時点)

“xCROWxNILxTAILxCOCKxの作品及び商品は「VOMITUS」と呼ばれる。

これは、当ブランドの作品群が、汚染された現代社会の情報摂取による拒絶反応としての吐瀉物(としゃぶつ)であるというコンセプトから生じた概念である。

2011年の設立当初のxCROWxNILxTAILxCOCKxは、ジュエリーブランドとしてシルバー(Silver925)やゴールド(K18)といった貴金属、そして半貴石をマテリアルとして使用し、スカル(頭蓋骨)などの退廃的なモチーフを題材としつつも、絢爛な色彩の作品を吐き出していた。

しかしながら、公式オンラインショップで2018年現在も購入可能となっているそれらの作品群は、上記に見てきたブランドとしての確固たるコンセプトを完全に体現するには及ばない印象を拭うことができなかった。

そして、行き詰まった創造性の袋小路における暗中模索から生じた世界観こそが、現在当ブランドで展開中のニューライン「for DEVIL」なのである。

ゴールドとシルバー(硫化銀)の融合による全く新しい装身具の形。

地球における太陽と月の絶対的諸力を模倣するように、マクロな世界観として体現されるゴールドとシルバーの融合体は、人々に対して超自然的な影響を及ぼし得る。

死という負のシンボルを想起させるスカルなどのモチーフを中心とした退廃的な造形は、人間が持つ不安や恐怖を象徴している。

そして、その誰もが持ち得るネガティブな心象を肯定的に利用し昇華するために、当ブランドの物質的な領域においては金と銀が使用されており、神秘的な力を裏づけるゴールドの出力的な陽の力と硫化銀の入力的な陰の機能による均衡が保たれたこのセンセーショナルな永久的機関は、ファストファッションとして消費されるアクセサリーなどという稚拙な無用の長物としてではなく、現実世界を自らの意思でコントロールするためのツールとして活用することができると確信できるのである。

第二章の魔術的シンクロニシティに付随する偶然のひとつとして、xCROWxNILxTAILxCOCKxの末尾の「COCK」と先頭の「CROW」を繋げると、「COCKCROW」となり、「夜明け」という意味を持つ言葉が形成される。

森羅万象における表裏一体の概念を、金と銀という貴金属マテリアルの統合によって表現することを理念遂行の手段とした当ブランドの作品群が放つ大いなる光は、盲目な我々が本当の意味での自由を獲得するための夜明けの光として機能するだろう。

そして、この円周上でブランド名の尾と頭が繋がったシルエットは、自らの尻尾を呑み込もうとする蛇の姿に象徴される「ウロボロス」の概念に重ね合わせることができ、このモチーフはブランドロゴのデザインにも応用されている。

また、ロゴの中心にある二つのハーケンクロイツ(鉤十字)と日の丸を掛け合わせてデザインされた太陽車輪のシンボルマークは、当ブランド作品にブランド刻印として打刻されているシンボルでもあり、ここにも夜明けのイメージを喚起させるシンクロニシティが埋め込まれている。”

以上、公式ウェブサイトより引用。

 

太陽をモチーフとしたブランドロゴについては、以下の過去記事なども参照するといいだろう。

 

本章では、for DEVILラインを展開する以前の作品についても触れているが、xCROWxNILxTAILxCOCKxとしての活動初期において、当ブランドが作品に燻しを施すことは皆無であった。

それどころか全面白仕上げのスカルリングなどを吐き出していたわけなので、それも異端と言えば異端ではあるが、それらに対して確固たる根拠を持っていたわけではない。

全面にではないが、作品を燻し始めた宇宙一のスカルリング「GEBURAH」辺りの作風を客観視すると、そのようにもがき苦しむ試行錯誤の過程が窺える(うかがえる)。

 

しかしながら、現行のfor DEVILラインにおけるゴールドと硫化銀の融合という創造的アイデアは、ごく自然に生じたと記憶しており、それは艱難辛苦に彩られた潜在意識が救世の思いで顕在させたある種の閃きであったのだろうと捉えている。

七大使命全章に亘って述べている当ブランドの完成された事業コンセプトは、自分自身の紛いのない努力によって掴んだ一筋の光、一縷(いちる)の希望なのであり、何人たりともその言霊を脅かす事は出来ないだろう。

 

ここでひとつ通知。

2018年4月現在、公式オンラインショップ内で購入可能な2015年以前の作品に関して、無欠の理論によって展開されているfor DEVILラインの完成度と比較したときに感じる後ろめたさの影響から、もしかすると今後販売を終了する可能性がある。

よって、「BETHLEHEM BLOODLUST」よりも前に発表された作品及び商品のご購入をお考えの皆様へ、お早めの決断を煽っておく。

 

本章の補足は以上。

次回は第六章「社会の変革」について解説する。

 

公式ウェブサイトはこちら。

xCROWxNILxTAILxCOCKx for DEVIL公式ウェブサイト

 

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著/臣咲貴王



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